譯文

電影「第二個月亮」(1970)中，蘇菲亞·羅蘭扮演了在第二次世界大戰中，找尋參加蘇德戰爭的丈夫行蹤的妻子。罕見的在冷戰下的蘇聯進行了外景拍攝。放眼望去看到的向日葵田令人印象深刻。基輔的日本大使館向我們介紹了烏克蘭南部的赫爾松洲。

歷經四年的蘇德戰爭，含平民有兩千萬人以上的犧牲者。抱持著「沒有妥協的餘地，將對方視為必須滅絕的敵人的意識型態」反覆地施展著暴力。大木毅所著的「蘇德戰爭　絕滅戰爭的慘禍」將此稱為「人類史上最大的慘戰」。

俄羅斯總統普丁的雙親位在進行著攻防戰的聖彼得堡，聖彼得堡又被視作為蘇聯勝利的轉捩點。父親見到即將不行的母親後，用擔架運出去。將母親從黃泉中拉了回來。這些是普丁自己寫在家族史上的事蹟。

戰後出生的普丁難道沒有感覺到戰爭的悲慘嗎？同意在烏克蘭進行軍事作戰，俄軍開始了攻擊。親俄派勢力連續施展了如承認部分實質支配的東部區域般違反國際法的暴行。

究竟要擴大戰線到哪裡去？對普丁的不信任程度上升。若是俄軍與烏軍形成正面衝突，無法避免的將產生更多的犧牲者。

「第二個月亮」中，出現了在丘陵地立著的無數的十字架與墓碑。絕不能在21世紀反覆這樣的愚蠢行為。也詢問了國際社會的決心。

原文

第二次大戦中、独ソ戦に加わった夫の行方を捜すイタリア人妻を…

　第二次大戦中、独ソ戦に加わった夫の行方を捜すイタリア人妻をソフィア・ローレンさんが演じた映画「ひまわり」（1970年）。冷戦下では珍しいソ連ロケが行われた。見渡す限りのひまわり畑が印象深い。キエフの日本大使館はウクライナ南部のヘルソン州と紹介している

▲約4年にわたった独ソ戦では民間人を含めて2000万人以上が犠牲になった。「互いを妥協の余地のない、滅ぼされるべき敵とみなすイデオロギー」から蛮行が繰り返され、「人類史上最大の惨戦」につながったという（大木毅（おおき・たけし）著「独ソ戦　絶滅戦争の惨禍」岩波新書）

▲プーチン露大統領の両親はソ連勝利の転機となる攻防戦が続いたレニングラード（現サンクトペテルブルク）にいた。もう助からないと担架で運び出された母親を父親が見つけ、母親は九死に一生を得た。プーチン氏自身が記す家族史である

▲戦後生まれのプーチン氏には戦争の悲惨さが実感できないのか。ウクライナでの軍事作戦を許可し、ロシア軍の攻撃が始まった。親露派勢力が一部を実効支配する東部地域の一方的な「独立承認」に続く国際法違反の暴挙である

▲どこまで戦線を拡大するつもりなのか。プーチン氏への不信が高まる。ロシア軍がウクライナ軍と正面衝突することになれば、多くの犠牲者が出ることは避けられない

▲「ひまわり」には丘陵地帯に立てられた無数の十字架の墓標が登場する。21世紀の現代にそんな愚行を繰り返してはならない。国際社会の決意も問われている。

独ソ戦の惨劇より、戦争がどれだけの犠牲があるかをテーマとし、プーチン大統領自分の両親が戦争の生還者であることを語り、彼が戦争の悲惨さを知るはずであることを嘆く。プーチンがどこまで動くか、または国際社会がどう動くかが注目すべき。

丘陵　きゅうりょう　／　墓標　ぼひょう　／　惨禍　さんか