余錄翻譯 - 「治天下...

Posted by Peter on April 15, 2022

譯文

「治天下宜如用粗木棍洗木盒」。德川家康用這句話闡明了政治的要領。深入角落的政治使人民難以呼吸。用粗木棍雖然會在角落留下汙漬,但抱持著寬容大氣的心態的話會比較容易治國。

前中國大使谷野作太郎引用了這句話批評中國政治。習政府加強統治力道,並強調整個中國社會都應該在共產黨的指導下運作。與德川家康相反,他們的作法是連木盒角落的芝麻都要碾碎。

不允許任何一位感染者的清零政策是最典型的例子。封城狀態下的上海市犧牲了市民生活。一位女性指責視察的政府高層、傳達不滿的的影片在社群媒體上流傳。

確實與人口相比,感染人數很少。習主席也以「金牌」自贊。說到底,考慮到與市民生活的平衡才是世界標準。上海是國際的生產、物流中心,而麻痺的影響在中國國內停不下來。

照理來說人口眾多的中國社會的灰色地帶要比日本還多。通過AI、手機等通訊技術的發達,使得政府多了能接觸到社會的角落的機會。

在中國,老子也說過「治大國若烹小鮮」。煮小魚的時候,如果攪動得太頻繁魚身就會碎裂。在政治上也是,過多的政策或命令往往都無法順利達成。希望習政府能好好聽聽古人的智慧。

原文

「天下の政は…

「天下の政(まつりごと)は重箱を擂粉木(すりこぎ)にて洗い候(そうろう)がよろしき」。政治の要諦を説いた徳川家康(とくがわいえやす)の言葉とされる。重箱の隅をつつく政治では民も息が詰まる。太いすりこ木では隅に汚れが残るが、大目に見る寛容さがあった方が天下は治まりやすい

▲谷野作太郎(たにの・さくたろう)元中国大使がこの言葉を引用して中国政治を論評していた。習近平(しゅうきんぺい)指導部は統制を強化し、中国社会のすべてを共産党が指導すると強調している。家康とは逆に重箱の隅のゴマまですりつぶすやり方ではないかというのである

▲一人の感染者も許さないというゼロコロナ政策が典型だろう。ロックダウン(都市封鎖)状態の上海市では市民生活が犠牲になっている。視察の市トップを指さし、不満を伝えようと詰め寄る女性の映像がSNS(ネット交流サービス)で流れた

▲確かに人口に比して感染者数は少ない。習国家主席は「金メダル」と自賛したそうだ。だが、市民生活とのバランスを考えるのが世界標準である。上海は国際的な生産、物流拠点でもある。まひの影響は中国国内にとどまらない

▲本来、人口の多い中国社会には日本以上に曖昧さやグレーゾーンが多かった。人工知能(AI)やスマホなど情報通信技術の発達が重箱の隅をつつくことを可能にした面もある

▲中国にも「大国を治むるは小(しょう)鮮(せん)を煮るがごとし」という老子の言葉がある。小魚を煮る時、手を出しすぎると身が崩れる。政治も細かな施策や指示が多いとうまくいかない。習指導部にも耳を傾けてほしい古人の知恵である。

大綱 あらすじ

国を治めるには手を出しすぎてはいけないということわざから、中国共産党政府が市民生活を犠牲して数字を重視することを批判した。そのことわざからの知恵を共産党に知ってほしい。

單字 単語

  • 留まる(とどまる):進行していたものが停止する。立ちどまる。「—・ることなく水が流れる」

  • 擂粉木(すりこぎ): すり鉢で、物をするのに用いる棒。サンショウの木が良材とされる。れんぎ。あたりぎ。すりぎ。